みなさん、こんにちは!薬まるブログです✨
薬剤師として働いていると、年収に関して気になることは多いですよね。
特に都道府県ごとの年収差は、意外と大きいです。
この記事では、都道府県別の薬剤師の平均年収を解説し、年収アップを狙うための転職のコツもご紹介します!
薬剤師の年収ー全国平均
薬剤師の平均年収の推移は、過去数年で大きな変動は見られませんが、徐々に上昇してきています
2015年から2023年にかけて、薬剤師の平均年収は基本的に上昇傾向にあります。2015年の536.2万円から2023年の577.9万円まで、約41.7万円(7.8%)の増加が見られます。
その間、薬剤師の需要が高まり、特に地方や医療現場での年収が上昇する傾向が見られました。
では、次に都道府県ごとのランキングを見ていきましょう。
【都道府県別薬剤師年収ランキング TOP10】
順位 | 都道府県 | 年収 |
1位 | 広島県 | 706万円 |
2位 | 秋田県 | 680.5万円 |
3位 | 宮城県 | 672.6万円 |
4位 | 鹿児島県 | 644.5万円 |
5位 | 鳥取県 | 630.3万円 |
6位 | 三重県 | 627.4万円 |
7位 | 山形県 | 614.9万円 |
8位 | 山梨県 | 613万円 |
9位 | 佐賀県 | 612.7万円 |
10位 | 愛知県 | 611.6万円 |
驚きの結果ですよね?全国平均(577.9万円)を大きく上回る地域がある一方で、大都市圏の順位が低いのが特徴的です。
【薬剤師の地域偏在問題】
実は、薬剤師の世界では地方の方が給料が高いというのは、よく知られた事実ですよね。その主な理由は、薬剤師の都市部への集中と地方での人材不足にあります。
- 都市部への集中:大都市圏、特に東京や大阪には薬学部を持つ大学が多く、卒業生の多くがそのまま都市部に留まる傾向があります。
- 地方での人材不足:結果として、地方では深刻な薬剤師不足に悩まされています。高齢化が進む地方ほど医療ニーズは高まっているのに、それに応える薬剤師が不足しているのです。
- 給与格差の発生:地方の薬局や病院は、都市部から薬剤師を呼び込むために、高い給与を提示せざるを得ません。これが、地方の薬剤師の年収が都市部を上回る主な要因となっています。
地域別の詳細分析
1位:広島
広島県がトップとなっている理由は、一見すると魅力的に見えますが、実際はより複雑な状況があります。
- 高い平均年齢:ベテラン薬剤師が多く、経験による高給与が平均を押し上げています。
- 長い労働時間:全国平均より長い労働時間が、結果的に年収を押し上げている可能性があります。
- 薬剤師の多さ:広島県は全国平均と比べて薬剤師の人数が多いため、実際には競争が激しい可能性があります。
つまり、広島県の高年収は必ずしも良好な労働環境を意味するものではないようです。単に長時間労働の結果である可能性も考慮する必要があります。
高収入の求人を探す際には以下を意識しましょう⬇️
- 労働時間と年収のバランスを慎重に検討しましょう。
- 転職エージェントを活用することで、個人の経験やスキルに合った、より良い条件の求人を見つけられる可能性があります。
- 単純に年収だけでなく、ワークライフバランスや将来性も考慮に入れることが重要です。
2. 秋田県(2位)・宮城県(3位)等の地方が高給となりがちな理由
これはもう簡単で、地方に行くほど薬剤師の人数が足りていないと言うことでしょう。
深刻な人口減少と高齢化に直面する中で、医療体制を維持するための切実な努力の表れと言えます。
もうこれは日本全体の問題ですね。
地方に転職するメリット
都心部で働く薬剤師の方々にとって、地方への転職も魅力的な選択肢となり得ます。
以下に、都心部から地方に転職する際に期待されるメリットをご紹介します!
1. 休日の楽しみが増える
- 自然豊かな環境でアウトドア活動を楽しめる
- 家庭菜園など、都会では難しい趣味に挑戦できる
- ワークライフバランスの向上と、生活に張りが出る
2. 地方医療への貢献
- 地域の人々とより密接なコミュニケーションを取れる
- 健康管理のサポートを通じて、地域医療に直接貢献できる
- 予防医療の実践など、新たな薬剤師としての役割を学べる
3. 好待遇求人の可能性
- 薬剤師不足の地域では、好待遇の求人が見つかることも
- 都心部より高い年収を得られる可能性がある
- 地域のニーズに応じた専門性を活かせる機会が多い
4. 生活コストの低下
- 住居費や日常生活費が都心部より低い傾向にある
- その結果として、可処分所得が増える可能性がある
5. ストレスの軽減
- 通勤ラッシュや都会の喧騒から解放される
- ゆとりのある生活リズムを作りやすい
都市部の状況
東京(588.8万円、23位)や大阪(606.7万円、11位)といった大都市圏の順位が低いのは、薬剤師の供給が需要を上回っているためと考えられます。
都市部に転職するメリット
地方都市から都心部への転職を考えている薬剤師の方々へ
都心部での就職には、年収面では地方に及ばない場合もありますが、以下のような大きなメリットがあります!
充実した研修制度
- 大規模薬局や病院での質の高い研修機会
- スキルアップに対する手厚いサポート
- 資格取得時の奨励金など、待遇面でのメリット
生活の利便性向上
- 豊富な商業施設やレジャー施設
- 深夜営業の店舗が多く、残業後の生活もサポート
- 発達した公共交通機関により、マイカーなしでも快適な生活が可能
豊富な求人数
- キャリアアップの機会が豊富
- 多様な職場(調剤薬局、病院、ドラッグストア、製薬会社など)から選択可能
- 専門分野を極めるチャンスが多い
都心部vs地方:キャリア選択のポイント
1. キャリアステージに応じた選択
若手:スキルアップと経験を重視するなら都心部
中堅〜ベテラン:専門性や管理職を目指すなら都心部、ワークライフバランスを重視するなら地方
2. 長期的視点での判断
都心部での経験は、将来地方に戻る際にも大きな強みとなる
地方での高収入と都心部でのキャリア構築、どちらを優先するかを考える
3. 個人の価値観との一致
都会的な生活を好むか、自然豊かな環境を好むか
競争的な環境を好むか、比較的ゆったりとした環境を好むか
4. ライフプランとの調和
家族の事情(子育て、親の介護など)を考慮
将来の開業や移住の計画との整合性
このように、都心部と地方それぞれに強みがあります。
薬剤師としてのキャリアを考える際は、単純な年収比較だけでなく、これらの要素を総合的に判断することが重要です。
自分のキャリアゴールや生活スタイル、価値観に合った選択をすることで、より充実した薬剤師人生を送ることができるでしょう。
年収アップの秘訣
地域に関わらず、年収アップを目指すなら以下の点に注目しましょう
- 専門性の向上:
認定薬剤師や専門薬剤師の資格取得
特定の疾患(がん、糖尿病など)に関する専門知識の習得 - マネジメントスキルの獲得:
薬局や薬剐部門の管理者を目指す
リーダーシップやコミュニケーションスキルの向上 - 地域医療への積極的参画:
在宅医療や健康サポート薬局への取り組み
地域包括ケアシステムでの役割拡大 - 多様な経験:
調剤薬局、病院、ドラッグストア、製薬会社など様々な職場を経験
都市部と地方、両方での勤務経験 - 継続的な学習:
最新の医薬品情報や治療法の学習
医療制度や法改正への対応 - 転職エージェントの活用:
薬剤師専門の転職エージェントを利用し、市場価値を最大化
非公開求人へのアクセスで、より良い条件の案件を探索
自身のスキルや経験に見合った適切な年収交渉のサポート
地域や職種の最新トレンド情報の入手
履歴書や職務経歴書の添削、面接対策など、転職活動全般のサポート
転職エージェントの活用は、特に効果的な年収アップの手段となり得ます。薬剤師専門のエージェントは、薬剤師市場の動向に精通しており、あなたのスキルや経験を最大限に活かせる求人を紹介してくれます。また、一般に公開されていない好条件の非公開求人にアクセスできる可能性も高くなります。
さらに、転職エージェントは年収交渉のプロフェッショナルです。あなたの市場価値を適切に評価し、交渉を代行してくれるため、自分で交渉するよりも高い年収を引き出せる可能性があります。
ただし、転職エージェントを利用する際は、複数のエージェントを比較検討し、自分に最適なサービスを選ぶことが重要です。また、エージェントからの情報を鵜呑みにせず、自身でも情報収集と分析を行い、最終的な判断は自分で下すようにしましょう。
これらの方法を組み合わせることで、薬剤師としての価値を高め、年収アップの可能性を最大化することができます。ただし、年収だけでなく、仕事のやりがいやワークライフバランスなども考慮に入れ、総合的に自分にとって最適な選択をすることが大切です。
まとめ:あなたの理想のキャリアを追求しよう
薬剤師の皆さん、ここまでお読みいただき、ありがとうございます。今回の記事では、薬剤師の年収事情について、全国平均の推移から都道府県別のランキング、そして都心部と地方それぞれの特徴まで、幅広く見てきました。
最後にこの記事のまとめです!
- 薬剤師の年収は全体的に上昇傾向にありますが、地域による差が大きいこと
- 一般的に地方の方が高収入を得られる可能性が高いものの、それには労働時間の長さなど、考慮すべき要因があること
- 都心部は年収面では地方に及ばないケースもありますが、キャリアアップの機会や生活の利便性など、別の魅力があること
- 地方には、ワークライフバランスの向上や地域医療への貢献など、独自の価値があること
これらの情報を踏まえて、皆さんにお伝えしたいのは、「自分にとっての最適な選択」の重要性です。年収は確かに大切な要素ですが、それだけでキャリアの成功を測ることはできません。
あなたの価値観、キャリアゴール、生活スタイル、家族の状況など、様々な要素を総合的に考慮し、自分にとって本当に満足できる選択をすることが大切です。それは都心部での華やかなキャリアかもしれませんし、地方での地域に根ざした活動かもしれません。または、都心部と地方を行き来しながら、両方の良さを享受する道を選ぶかもしれません。
そして、その選択をサポートするツールとして、専門性の向上、多様な経験の蓄積、そして転職エージェントの活用などがあります。これらを上手に使いこなすことで、よりスムーズにあなたの理想のキャリアに近づくことができるでしょう。
最後に、薬剤師という職業の素晴らしさを忘れないでください。どこで働くにせよ、あなたは人々の健康と幸せに直接貢献できる、とてもやりがいのある仕事に就いているのです。その誇りを胸に、自信を持ってキャリアを築いていってください。
皆さんの薬剤師としてのキャリアが、充実したものになることを心から願っています。
今回はこの辺で!次回の記事もお楽しみに!
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