私は4年生時のCBT模試では学内で下から20番目程度で毎年毎年ギリギリで留年を回避していた落ちこぼれの学生でした。学内では下から10%以内なので流石にこれは底辺でしたね🙃
しかし、6年生時には薬ゼミ模試でAブロック(上位10%)入りするほど成績が向上していました。
実際国試の点数も286点/345点でした。(その時の点数の写真がどうしても見つからなかったです🥹)
今日はそんな底辺からAブロック入りを果たした方法を皆様に伝授していこかと思います。
⚠️こちらの方法は時間のない国試直前の6年生向けではありません。4−5年生もしくは6年生の序盤くらいからで成り立つ方法です。今からギリギリ合格を目指す6年生は国試の過去問を何周も理解しながら解いていってください。
薬剤師国家試験の壮絶さ
薬剤師国家試験のメインの参考書となるのはほとんどの方が青本だと思います。
これは自分が受験した年の青本です。1教科あたり参考書パートと問題集パート合わせたら1000ページくらいあります。それが9教科です。
さらに過去問は最低でも5年分は解くだろうし、卒業試験の過去問も何年分かも解くと思います。
要するに勉強量としては想像を絶します。
何より、一番残酷なのは試験後には泣いている子も結構いるという状態なのです。
あのような経験は絶対にしないほうがいいです。
国試の勉強を開始した時
勉強を開始した時期
とまあ、少しビビらせるようなことを言ってしまいましたが勉強法のところを語っていきましょう。
実際に国試の勉強を開始したのは5年生の秋〜冬の間でした。
そんなに早く始めたのかよ、もうええわ勉強なんかやめて遊ぶわ😎
俺はもっと楽したいんだよ😎
ちょっと待ってください!こういう意見は非常に、心の底からわかるんです。
でもね、早く勉強を始めることにはいくつかメリットがあるんです。
①早く始めるメリットその1
ひとつ目は時間を味方につける事ができるという事です。
結局終盤になったらみんな朝から晩まで勉強するんです。
そしたらみんな終盤の勉強時間は変わらないんです。
まあ、終盤に1日16時間とか勉強できるなら話は別だと思うんですけど、結局はみんな終盤になったら8時間ー10時間くらい勉強するんですよ。絶対に留年したくないから。
逆に早くから始めていれば、大きな差をつける事ができます。僕の身の回りでは勉強してても1時間、ほとんどの人がやってないみたいな状況だったので。
あなたは終盤に16時間とか勉強できますか?できないなら一刻も早く、少しの時間でもいいので勉強を始めましょう。
②早く始めるメリットその2
ふたつめは圧倒的な精神的余裕が出てくると言う事です。
早くから勉強を始めておくと模試などでも最初から高い順位を取れます。そうするとこう思えるんです。
『落ちるわけない。』
と
こうも思います。
『順位を落としたくない』
こういう気持ちで勉強すると、まあ落ちる事はないです。これだけでAブロック取れるかは知らんけど。
でも確実に早くから勉強すると試験後に号泣するような事にはなりません。
きっかけ
当時、5年生で実習が3、4期(コロナの影響で10月〜3月)というのもありバイト三昧。
また、当時都会でコールセンターのバイトをしていたこともあり、働いては遊びに行くのループで生活していました。
そんな調子なので秋くらいまでは本っ当に1秒たりとも、いや0.1秒たりとも勉強していませんでした。
そして、そんなまま10月。調剤薬局での実習が始まりました。
案の定、わからない薬が大量にありました🤦♂️
そんな中、実習が始まってすぐのある日
じゃあ、まずロスバスタチンはどういう薬かな?
わからないです。。。
ま、まぁ、そういうこともあるよね、、😅
じゃあ、アムロジピンは?
(しばらくの沈黙)わからないです。。。
。。。。。😇
とても気まずかったのを今でも覚えていますw
流石にアムロジピンがわからなかった時はドン引きだったと思います。
そんな日々が続き流石にやばいと思い勉強を開始しました。
最初にやった勉強(国試勉強を本格的にはじめる前)
まず最初に取り組んだことは、糖尿病内科の門前だったこともあり糖尿病の勉強を始めました。
具体的に何をやったかというと、薬がみえるシリーズでのインプットです。
そして調べたことは、指導薬剤師に喋る、指導の先生に提出する日報にまとめる。(アウトプット)
これを徹底しました。
これを繰り返していると、実習が終わる頃には門前薬局が出してくる薬の名前と薬効がほとんど一致するようになっていました。(言っても門前が出してくるような内容だけですが笑)
薬がみえるを用いた学習で心掛けること
薬は人間に作用します。(当たり前だけど)
なので、作用する臓器の事を同時に学びました。
また、それと同時に病気があるから薬を飲んでいるため(これも当たり前)
病態に関しても学びました。
つまり、何が言いたいかというと薬を学ぶときは「生物と病態と薬理をセットで理解しましょう」という事です。
これが最も効率的で早く習得できた方法だったと思います。
ちなみに、アウトプットで実習の日誌にめちゃくちゃまとめを書いていたらとても実習先での評価があがりました笑
これを病院実習まで継続していきました。
こんな調子で3月末まで実習に行き、その時点では触っていた薬についてはほぼ知ってるしなんとなく理解してる状態まで持っていけました。
国試勉強を本格化させる前にオススメのその他参考書、書籍
①薬がみえる
薬理、治療、生物をつなげて勉強できる言わずと知れた良書です。
なんせ、図がわかりやすいです。キャッチーに図解されていて見やすいです。
薬理や病態生物が苦手な人でも文字通り『みえる』ようになっています。
ぜひオススメです。
実習時などは服薬指導時に使えるフレーズなども載ってるのでぜひ活用してみてください。
②薬単
こちらもオススメです。
こちらは白衣のポケットにも入るサイズで各薬剤ごとに商品名・作用機序などがまとまっています。
さらに赤シート付きで非常に暗記に向いています。
電車に乗っている時、さっと実習中に調べ物をするときなどに非常に向いている本かなと思います。
③国試の過去問
こちらは少し進んできたら始めたらいいかなと思います。
いきなりやっても何のこっちゃ分からず挫折します。
でも、結局は過去問に取り組むのが合格への最短ルートでもあったりします。
ちなみに、厚生労働省は全問題数のうち2割程度は過去問から出題する(ざっくり解釈)と発表しているので過去問に取り組まない手はありません。
取り敢えず、国家試験の過去問を3年分くらい丸暗記でもいいから解けるようにするのは、その後の理解につなげる良い方法かもしれません
国試の勉強では点と点が繋がるような瞬間が多いです。その点を増やしていくためにも早い段階で取り組むべきです。自分は4月の段階で3年分取り組みました。訳は分からなかったですがw
国試の勉強が本格化してから使う参考書、問題集
これ一択です。
以上です。
使い方
参考書をじっくり読んでから問題集
これは完全なる悪手です。非常に時間がかかります。
問題集▶︎参考書
この順番で進めましょう。
問題を解きながらわからないところを見つける。▶︎その部分を参考書で調べる。
この流れで行うことで先ほど言った点と点が繋がる瞬間が増えていくと思います。
問題の解き進め方
国家試験は選択問題です。
しかしその問題のどの選択肢が正しいかを当てるというやり方で解き進めないでください。
『この選択肢は全て正しいな』『この選択肢のこの文章のここが間違ってるな』
こう言うふうに間違え探しをしながら解き進めてください。
実際に自分が問題に取り組んだ様子はこんな感じです。
面倒くさいですが、これが一番力になります。
ぜひやってみてください。
また問題を解いているとどうしてもわからない問題は出てきます。
そう言ったときは国家試験予備校のRECが提供しているeRECというサービスで解説動画を探してみてください。
登録が必要ですが解説動画は見放題だし、『今日の10問』という機能でランダムに過去問を出してくれるのがとてもありがたいです。
こちらもぜひ使ってみてください。
勉強時間
6年生は研究室、バイトなどなどとにかく忙しいです。しかしそんな中でも時間を捻出して行ってください。
夏くらいまでに関して言えば、下位10%くらいであれば最低でも3時間。できたら6時間捻出してください。
休みの日であれば8時間くらいやってほしいところ。8時間程度友達と一緒に飲みにいくのがとても楽しかった気がします。
これは『復習のサイクルを回す➕新しいことを覚える』
このサイクルを進めていくためにとても重要な流れとなっております。
ちなみに復習のサイクルを回すためにはエビングハウスの忘却曲線を意識してください。
何度も何度も復習することで脳みそは、その学習した情報を自分に必要な知識として認識します。
さらにそれを翌日までに復習するということが非常に重要です。
もっというと当日の朝の勉強は夕方に復習しても効果があると思います。
エビングハウスのサイクルをぶん回しまくることが非常に重要です。
それを意識してください。
勉強する順番について
満遍なく進めていくのは重要です。
しかし、つながりを意識するために、生物▶︎薬理▶︎薬治はつなげて勉強するように心がけてください。
関連度合いが強いものをつなげて勉強していってください。
逆に秋くらいまではやらなくてもいい教科があります。
それは法規です。
この教科を先にやってしまうと習熟させるのが簡単すぎるがゆえ、簡単に点数が上がってしまいます。
だから周りもそんなに勉強してない時期に法規でブーストをかけてしまうと自分の実力を過信してしまうのです。
そのため法規は後回しにして先にその他の教科の学習を進めてください。
モチベーション維持の方法
その1
大学によっては模試が毎月あるかと思います。少なくとも2−3ヶ月に1回はあるかと思います。
その度に目標順位、目標点数を設定しましょう。
それに向けて勉強していくのです。
その2
友達と競争しましょう。
自分の場合は飲み会奢りをかけて友達と点数を競い合っていました。
受験生は金欠なので死に物狂いで勉強します。
それをエネルギーにしてました。
あとは日々どれくらい勉強したかをグループ内で見える化することもやっていました。
自分はStudy plusというアプリで友達の勉強時間をみて、エネルギーをもらっていました。
まとめ
『学問に王道なし』という言葉があります。
邪道な道を探さずに正攻法でコツコツ努力することが重要です。
ただ、ここまでの内容をしっかりこなす事ができれば国試や卒試当日泣く事はないし(嬉し泣きは知らんけど)、安定したメンタルで挑む事ができます。余裕をかませます。
地道にやっていきましょう。
皆さんが国家試験を合格できるように心から祈ってます。
(最後の方の内容もしかしたら雑かもしれないです。わからないことはじゃんじゃん質問してください。)
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